山口100萩往還マラニック大会
250kmの部に初参加してきました!
平成28年5月2日~4日
250kmもの距離を48時間以内で走ります。
この行為を村上春樹の筆力を借りて表現すれば
「日常性を大きく逸脱してはいるが、
基本的に人の道に反していない行為」
まさにその通りだと思います。
5年前…
初めて70kmを走った時です。
250kmの選手は神の領域の人達に見えました。
自分には無縁な世界と思っていました。
まさか自分が選手になる日が来るとは、夢にも思いませんでした!
走るからには一発合格したいです。
色々な方の体験記やブログを読み漁りました。
そして徹底的に準備しました。
▼地元の特権です!
練習で試走や夜間走をやりました。
140kmでコースミスをした苦い思い出があります。
だから、250kmはコースの全てを、頭と身体に叩きこみました。
そういう訳で、憧れの大会です!
とことん研究して本番に挑みました。
ネームプレートやライトなどの装備品のモデルランナーとして芹澤会長に呼ばれました。
会長に呼ばれた時はマジでビビリました(笑)
第1ウェーブをゲット出来ました。
ほぼ先頭でスタートです。
えいえいおー!でスタートです!
長い旅の始まりです。。。
超ウルトラで飛ばしてはいけないです。
分かっていますが、流れに乗り先頭集団について行きました(笑)
僕は6番手で走りました。
キロ6分ペースぐらいです。
明らかに飛ばし過ぎです。
ここから峠を越えて美祢市へ向かいます。
この辺りから多くのランナーに抜かれはじめます。
ただ、前にいた先頭集団の5人は、かなりペースダウンしてたので全員抜き去りました。
10km~15kmに一度は補給のジェルを取るように心掛けてました!
(宮内組長さん撮影)
かなり汗をかいてます。
この日の気温は暑かったです。
この辺りで20番手でした。
ここのエイドの近くがぼくの地元です。
長女の友達親子がボランティアをしていました!
しっかりと応援して頂きパワーをもらいました!
名物のレモンの蜂蜜漬けを頂きました!
最高なんですが手がベタベタになりましたw
ペットボトルの水で手を洗いながら走りました(^_^;)
キロ6分ペースで走っています。
そのレースでもエイドからエイドの間に2~3名に抜かれてます。
美人な方ばかりのエイドでした。
シャイな私はコップ一杯の水を飲んで女性を避けるように出発しましたww
隣にあるヤマザキのコンビニもスルーしました。
少し走った所で自分のミスに気が付きました。
水を持っていない!!!
ここから約15kmは自販機が無いハズ!
私設エイドか奇跡的に自販機が、あることを祈りながら走りました。
ゴルフ場付近の登り坂は真っ暗でした。
前後を見てもランナーは1人もいません。
地元民なので道には自信がありました。
ここまでランナーがいないと不安でした。
水がないので給水が出来ない状態です。
ジェルだけは持っています。
補給のため、水なしで飲みました。
マジで喉が焼けます(涙)
余計に喉が渇いてしまいました。
ガス欠と脱水になるよりはマシです。
我慢しましたww
ランナーも会えない状態で不安なまま走りました。
10km進んだ所で2人組に追いつきました。
2人組もコースミスの不安のようです。
後続ランナーが来るのを待っていたようです。
県道下関長門線にぶつかるまで、3人で走りました。
県道に出ると待望の
自動販売機を発見!
(結局ここまでエイドも自販機もなかったです)
水とリアルゴールドを購入できました、
飲んでようやく生き返りました!!
28番手で到着しました。
ここでは萩往還250km完踏者のレジェンドランナーのリッツさんがスタッフをされていました。
ルーキーのぼくに
「序盤なのに飛ばし過ぎ」
スピードを落とす様にとアドバイスをくれました。
(リッツさん撮影)
ただ、練習でも60km辺りで足が止まります。
スピードは勝手に落ちるハズです。
だから逆にこのまま行くことにしました。
このエイドではうどんとおにぎりを頂きます!
ここから俵山まではフラットな道です。
三猿饅頭を頂きました!
ここで偶然、仕事でもお会いする「ベテランランナーN主査」とお会いしました。
砂利ケ峠~新大坊とN主査とお話しながら走りました。
長い下りでした。
脚も止まらず「新大坊エイド」へ到着です。
5時までに到着する予定でしたが、2時間も早く速く到着できました。
この時間から、めっちゃ風が強くなりました。
テントが風で飛ばないようにみんなでテントを抑えている状態です。
N主査と一緒にエイド名物の湯豆腐をいただきました。
ポン酢をかけようとすると風で
ポン酢が飛び散る次第で、、、
ありえない暴風でした。
スタッフの方は本当に大変だったと思います。
N主査とはここで別れ、先へ進みました。
預けた荷物をもらいました。
ほとんどがジェルの補充です。
強壮ドリンクを入れていたので一気に飲み干しました!
(目が覚める気がしました)
隣の海湧食堂で牛丼をいただきました。
この時間帯に牛丼はキツかったです。
しかし、しっかり食べたおかげで俵島までの道のりは元気がでたように思います。
(強壮ドリンクの効果かも?!)
俵島までの道のりは、アップダウンが多いです。
萩往還の攻略法の1つですが
登り坂は歩きに徹して足を休ませます!
約100kmを食事や装備補給しながら12時間で到着しました。
四万十川のレースでも100kmを12時間45分かかったのに、今日は上出来過ぎでしょう?w
不思議ですっ!!!
アドレナリン全開だからでしょうかね。
でも、足は疲労困憊です。
俵島を一周した頃から雨が降りはじめました。
風も強くなり本格的な暴風雨です。
まるで台風です。
まともに前に進めません。
とりあえずカッパを着ました、、、
この状態がこの後8時間も続くなんて、この時は思いもしませんでした(涙)
川尻岬で運営の方に撮影していただきました!
カレー美味しかったです!
量もぴったり
3つのエイドから、でるカレーの中で、一番好きです!
この先は暴風雨のため
写真が撮れません!
暴風雨でシューズがズブ濡れです。
靴が濡れると足がふやけて、マメができると聞きました。
今のところ、マメも出来ず順調です。
次は、海抜ゼロから標高330mの千畳敷を登ります。
激坂のため、ここからストックを装備しました。
暴風雨の中、激坂を登りました。
千畳敷は大雨、大風なので
観光客1人もいません。
チェックポイントですが、立ってることも難しいです!
チェックシートが風で飛ばされそうなので、慎重に取り出してチェックをしました。
千畳敷から下っていると、道路反対側の大木が、風で根元から折れて恐怖を感じました。
ここでは中学生達のボランティアがカップラーメンを作ってくれます。
身体は冷えきってお腹も空いていましたが、ずぶ濡れなので、カッパを脱ぐことが面倒でした。
なので、バナナだけ食べて先を急ぎました。
正明市の交差点から湯本の往路が、
雨風が最強に酷かったです!
道路標識が折れていました。
風で身体か浮く状態が何度もありました、、、
こんな強風の中で何時間も走る体験など、一生無いと思います。
(あるで意味貴重な体験かも!?)
湯本からの復路は逆に追い風になります。
走らずでも風が押してくれるので、めっちゃ楽ちん❤︎
自分が復路を走る時間帯で、風向きが変わったらどうしようとドキドキしながら復路を走りましたが、強い追い風のまま走りきれて安心しました。
ここから仙崎公園に向かいました。
仙崎公園には35番手で到着しました。
ぼくのところで青海島行きは、
高潮のため通行止めとなりました。
大会が中止になるのではと焦りました。
250kmランナーは頑丈なので、天災ぐらいでは死なないと思います。
大会を途中で中止にしなかった運営の判断に感謝です!
しかし、この暴風雨のせいで体力、体温、そしてコースの一部が削られました。
と言う訳で例年とは全く違った条件でのレースとなりました。